支給開始の年齢を引き上げたり支給額を減らしたりするなど、年金に関しては悪いニュースが多くなっています。そのため、老後の暮らしに不安を覚える人が急増中です。
日本は医療技術の発達により世界でもトップクラスの長寿の国になりました。それに反比例するかのように子供の数が減っており、完全な高齢化社会に突入しています。この傾向は今後も続くと見られており、年金に関する先行きは非常に暗い物となっているのが実情です。
その打開策として個人で資産運用をするのが当たり前の時代になりつつあります。資産運用にはいろいろな方法がありますが、その中でも注目を集めているのが不動産投資です。
年金のような安心感がある不動産投資
どうして年金代わりにする人が増えているのか理由をチェックしておきましょう。 最も大きな理由として挙げられるのは、安定した収入を長期的に確保でできることです。
かつての年金に対するイメージは需給が始まれば、その後の生活は安泰というものでした。その代わりになるものといえば、同じような安心感があるものでなければいけません。
ゆとりのある老後を送るには、収入が途切れるこのない基盤を構築することが不可欠です。そういう意味では、資産運用の多くのが不適切となってしまいます。
株式や債券などの投資は、大きいリターンを望めるけれど確実性が高いとはいえません。あくまでも年金の変わりと認識するのであれば、それほど極端なリターンはなくても大丈夫です。大切なのは安定していることであり、株や債券はその対極にあるといっても過言ではありません。
一方、不動産投資は安定した収入を得られる方法の一つです。たとえばマンションを貸し出せば、入居者がいる限りずっと家賃収入を得られることになります。ポイントになるのは、家賃収入が大きく上下しないことです。
時代の流れとともに相場は変わっていきます。たとえば近くに商業施設ができれば、それだけで人気が高くなって家賃が上がることもあります。逆に近くにあった大学のキャンパスが移転すれば、人気がなくなって家賃は下がってしまうでしょう。
しかし、そのような大きな環境の変化がない限り、極端に上下することはありません。つまり入居者がいる限り、安定した収入を見込めるということです。
年金の特徴である、何もしなくてもお金が入ってくるイメージにとても近いのです。
もちろろん株や債券も購入だけして何もせずに放置しておくことも可能です。しかし、それでは売り時を逃がす恐れがあり、大損に繋がる可能性も否めません。
したがって、少なくとも定期的にチャートをチェックする必要があります。労働とまではいかなくても、収入を得るためのアクションが必要ということです。面倒なことが嫌いな人にはハードルが高いかもしれません。
年金の代わりになるぐらいの安定を目指すなら、ある程度はチャートの見方などを勉強する必要があります。トレーダーとして最低限の活動を行うことは覚悟しておいたほうが良いでしょう。それに面白みを感じる人であれば問題ありませんが、そうでなければ苦痛になってしまいます。
その点においても不動産投資は優位性を誇っています。なぜなら、基本的には最初の手続き以降は大したアクションが必要ないからです。家賃は自動的に入ってくるため、まるで本当に年金を受け取っているかのような感覚になります。
もちろん、自分で運営や管理をするとなると話は別です。入居者を集めるために宣伝をしたり、敷地内の草刈りをしたりするなど、かなりの仕事量が発生してしまいます。
しかし、たいていの場合は物件のオーナーとして、そのような雑事は不動産会社に委託するのが一般的です。手数料を支払うことになりますが、入居者の募集から日頃の管理まですべて担当してもらえます。基本的に作業が必要になるのは、不動産会社から何らかのアプローチがあった場合のみです。
たとえば入居者が集まらないので、家賃を下げる提案を受けることがあります。そういった場合にのみ対応するだけで良いのです。 不動産をすでに所有していれば心強いですが、そうでない人は新たに購入しなければなりません。
そうなるとローンを払い続けることになり、老後も預金が減っていく一方だと考える人もいるでしょう。確かにそうなると、年金代わりになるどころか生活を圧迫することになります。
しかしローンは繰り上げ返済が可能なので、早めに投資をすることで老後までに完済することも不可能ではありません。老後までに間に合わなくても、家賃収入の金額が十分であれば、ローンの支払いが差し引かれて残った分が入ってきます。
そのような見通しが立てやすいこともあり、年金のような安心感がある不動産投資資を考える人が急増しています。年金が減る減らないという不安を持つよりも自分で年金を作るという行動が一番のリスク回避かもしれませんね。